ANAスカイコインにマイルを交換するメリット、デメリット

ANAスカイコインというのは、ANAのマイルの利用方法のひとつで、ANAのホームページ上で航空券やツアーなどの料金に充てることができる電子マネーです。

1コイン＝1円として利用することができるもので、用途は航空券の予約の他、ツアーなどの代金にも充当することができるというものです。少量の交換の場合、あまり意味がありませんが、たくさん貯めたマイルをスカイコインに交換する場合には価値が出てきます。

今回は貯めたマイルをANAスカイコインに交換するメリット、デメリットと上手な使い道を開設していきたいと思います。

以下はANAのマイルをスカイコインへの交換する時のレートです。交換するマイル数によってレートが変わっているのがわかると思います。1マイル1コイン～1マイル1.7コインまで最大で70％の差があります。

ANAスカイコインとは何か？

スカイコインとは、ANAのウェブサイト上で1コイン＝1円として利用可能な電子クーポン（電子マネー）です。ANA便の搭乗やANAの旅行商品（ツアー代金）などの支払に利用できます。

上記の利用であれば完全にお金と同じように利用できますので、特典航空券（無料航空券）のように席数が決まっていたり、特定の路線や時期は使えないということはありません。

普通に現金でANA便やANAのツアーに申し込みをするのと同じように利用することができます。

また、全部をスカイコインで支払う必要はなく、一部をスカイコインで残りをクレジットカードなどで支払うという方法も可能です。

なお、有効期限にご注意ください。スカイコインは交換月の翌年末までが有効期限となります。
たとえば、2016年5月3日に交換した場合、2017年5月末（31日）が有効期限となります。

ANAのマイルには「ANAの特典航空券で知っておきたい注意点、デメリット」でも書いていますが、有効期限があります。3年で期限となるため、貯め切れなかった分は失効してしまいます。

特典航空券（無料航空券）に交換するほどマイルを貯められなかったという方は、スカイコインに交換した上で利用するという手段があります。スカイコインなら、航空券代の一部、ツアー代金の一部として利用することができます。

この場合、ANAのマイルとしてそもそも貯める必要があったのか？という疑問は付きますが、端数のANAマイルの処分としては妥当な方法と言えるかもしれません。

1万マイル以上の交換であれば、1マイル当たり1.2倍～1.7倍相当のANAで使える電子マネーとして利用することができます。たとえば、ANAの一般カード（クレジットカード）を持っていれば、5万マイルを75000円（1マイル当たり1.5円）相当のスカイコインと交換することができます。

国内線であれば旅割21の様な割引価格での搭乗で1マイルの価値は2円台ということを考えると、純粋な還元率で考えると特典航空券を使う場合と比べるとレートが悪いです。

ただ、航空券以外にもツアーに使えるポイントとしては価値が出てくるのではないでしょうか。

また、スカイコインの大きなメリットとしては「通常の予約扱いになる」ということです。「ANAの特典航空券で知っておきたい注意点、デメリット」でも書いていますが、特典航空券は座席数に限りがあるため、人気の時期のフライトでは国際線を中心に特典航空券では予約が取りづらいという状況があります。

ANAスカイコインに変えた上で利用すれば、通常の予約扱いなので予約が取りやすくなるというのがメリットとして挙げられます。

普通の人にはあまり関係ないかも知れませんが、ANAの上級会員を目指している方、SFC（スターフライヤーズカード）取得のための、いわゆる「修行」をしている方にもメリットがあります。

特典航空券でのフライトはプレミアムポイント（PP）の対象外となりますので、修行中の方には意味がありませんが、スカイコインに変えて、予約をすれば普通にプレミアムポイントが積算されていきます。

多少還元率が悪化したとしても、修行中の方にとっては価値があるものと思います。